メカナム駆動ユニット
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ナブテスコのメカナム駆動ユニットは、メカナムホイール、減速機、モーターフランジ、入力軸を一体化した駆動ユニットです。これらの一体化により、設置が簡素化され、導入が容易になります。モーターや制御装置は、ユーザーがシステムに合わせて自由に選定できるため、ニーズに応じたカスタマイズが可能です。このような特徴により、全方向移動を必要とするシステムやロボットへのメカナム駆動ユニットのスムーズな組み込みを実現します。
RVWシリーズ
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メカナム駆動ユニット「RVW」シリーズは、精密減速機RV™とメカナムホイールを一体化させた、AGV(無人搬送車)/AMR( 自律移動ロボット)向けのユニット製品です。メカナムホイールは、車輪円周上に45度の角度でローラーを配置したホイールであり、減速機の回転速度と回転方向を調節することで、前後・左右・斜め・旋回などAGVの全方向移動と微小な位置合わせを可能にする駆動ユニットです。
特長
- 高容量主軸受によって高荷重に対応
精密減速機RV™はコンパクトでありながら高容量の主軸受を内蔵しているため、メカナムホイールに作用する高ラジアル荷重※およびスラスト荷重の支持が可能です。 ※弊社ホイール例(RVW-10PGの場合)……許容耐荷重500kgf /輪 - 自社開発メカナムホイールで高荷重に対応
メカナムホイールのローラーにも精密減速機RV™で培った設計技術を応用することで、高荷重対応および長寿命化を可能にしました。 - 「インホイール構造」で、車体をコンパクトに!
従来のメカナムホイールであれば、ホイールの外に減速機を別途取り付けます。ですが、当社の駆動ユニットでは精密減速機RV™をホイール‟内”に配置する「インホイール構造」を採用。これによりAGV/AMR本体のコンパクト化に寄与し、設計の自由度も高まります。 - ユニット製品なので、取り付けも簡単!
RVWシリーズは、精密減速機RV™とメカナムホイールを一体化したユニット製品のため、AGV/AMRへの取り付けの際もフレームに組み込むだけで完了。従来よりも簡単にAGV/AMR台車を製作できるため、よりスピーディな生産が可能になります。
このような用途に最適です!
・「AGV/AMRの設計工数・減速機の取り付け工数を削減し、なるべく短納期に対応できるようにしたい」
・「現在のメカナムホイールの寿命が短いため、メカナムホイールの交換周期を伸ばしたい」
・「高負荷に対応しようとすると減速機が大きくなるため、耐荷重性とコンパクトさを両立させたい」
・「搬送現場で正確な位置決めが求められるため、より細かな動きにも対応できるようにしたい」
RVWシリーズ導入事例
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メカナムフォークリフト
(RVW-15PG搭載)無人フォークリフト『AutoLift』に採用されました。 全方向へスムーズに移動できるRVWを駆動輪に使用することで、従来のフォークリフトと同等の生産性を確保。コンパクトな車体でも1.5tonの荷物を扱えるようになりました。 -
カスタマイズAMR
(RVW-7PG搭載)カスタマイズAMR『me-rabo3』に採用されました。海外製のメカナムホイールに替わり、インホイールタイプのRVWを採用いただいたことで、従来設計より駆動ユニットが簡素化でき、設計自由度が高まりました。 -
製造支援モバイルロボット
(RVW-10PG搭載)製造支援モバイルロボット「iAssist」に採用されました。RVWの高い製品制度は走行中に発生する音や振動を効果的に抑制します。これにより、静かな工場環境が可能となり、振動による搬送物への影響も最小限に抑えられます。 -
ステージ足場移動台車
(RVW-10PG搭載)主に建築現場で使用される『ステージ足場移動台車』に採用されました。この台車は最大荷重3トンに対応しており、解体を要せずに作業フロア内を自在に移動できる特長があります。RVWの高耐荷重対応により、安定した運用が可能です。