【導入事例】
このページでは、精密減速機RVを導入されたさまざまな事例をご紹介しています。
これらの事例を通じて、どのように生産性や精度が向上したのかをご覧いただければ幸いです。
【ユニット製品導入事例】
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床下着脱機
(RVW-20PG搭載)メカナムホイールを搭載した台車の開発は初めての挑戦になる三栄機械様。 「最大5トンの機器類を搬送できる耐荷重」と「減速機一体型のユニット製品であること」を兼ね備えたメカナムホイールを探し、RVWを選定いただきました。 -
外装取付アシストマシン (RVW-10PG搭載)
重労働となる外壁や内壁の設置作業の省力化を目的とした外装取付アシストマシン「マイティフェザー®」に採用されました。従来の手作業による位置合わせでは微調整が難しく、作業に時間がかかっていましたが、RVWを採用したことにより位置の微調整が格段に行いやすくなりました。
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ステージ足場移動台車
(RVW-10PG搭載)主に建築現場で使用される『ステージ足場移動台車』に採用されました。この台車は最大荷重3トンに対応しており、解体を要せずに作業フロア内を自在に移動できる特長があります。RVWの高耐荷重対応により、安定した運用が可能です。
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製造支援モバイルロボット
(RVW-10PG搭載)製造支援モバイルロボット「iAssist」に採用されました。RVWの高い製品制度は走行中に発生する音や振動を効果的に抑制します。これにより、静かな工場環境が可能となり、振動による搬送物への影響も最小限に抑えられます。
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カスタマイズAMR
(RVW-7PG搭載)カスタマイズAMR『me-rabo3』に採用されました。海外製のメカナムホイールに替わり、インホイールタイプのRVWを採用いただいたことで、従来設計より駆動ユニットが簡素化でき、設計自由度が高まりました。
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メカナムフォークリフト (RVW-15PG搭載)
無人フォークリフト『AutoLift』に採用されました。 全方向へスムーズに移動できるRVWを駆動輪に使用することで、従来のフォークリフトと同等の生産性を確保。コンパクトな車体でも1.5tonの荷物を扱えるようになりました。
【シーン別】
解決できるお困りごと
モノづくりの現場で、さまざまな課題の解決をお手伝いしているナブテスコの精密減速機RV™。お客様の持つ課題の実例を挙げながら、精密減速機RV™の活用メリットをご紹介します。
【CASE1】ロボット走行軸の位置決め精度を上げたい
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あるお客様は、複数の加工装置に対して1台のロボットで対応できるロボット走行軸を導入されていました。しかし、走行軸の動作が安定せず、ロボットの移動にばらつきが生じていることにお困りでした。改善のために減速機の交換を検討されていましたが、使用しているモータとのマッチングを調べるのが非常に難しい状況でした。
そんな時、展示会で当社のカタログに目を留めていただき、「精密減速機RV™」と「モータとの接続部分」がセットになったギヤヘッド製品に興味を持たれました。これを新規走行軸の設計に取り入れることになりました。
モータとの取付部品があらかじめ組み込まれているギヤヘッドは、お客様が使用されているモータとのマッチングをスムーズに行うことができます。また、産業用ロボット市場で培った当社の精密減速機RV™は、高い位置決め性能を誇り、これによりロボット走行のばらつきが大幅に改善されました。結果として、設備の作業性が向上し、お客様のニーズにしっかりと応えることができました。
【CASE2】工作機械の故障頻度を下げたい
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あるお客様は、工作機械設備に組み込まれた減速機の剛性が低いために設備の不具合が頻発し、そのたびにメンテナンスが必要であることに不満を抱えていました。この状況では、作業者の工数も増え、効率が低下していました。
しかし、減速機の剛性を上げるためには通常、減速機自体のサイズを大きくする必要があります。一方で、工作機械の大きさは変更できないため、改善が難しい状況でした。
そんな折、当社のWEBサイトで「精密減速機RV™」をご覧いただき、改善の可能性を感じてメールフォームからお問い合わせをいただきました。現状を詳しく伺うためにお客様との丁寧なやり取りを重ねた結果、既存の減速機と同サイズで高い剛性を持つギアヘッドRD2シリーズ RDSの導入が決定しました。
剛性と耐衝撃性に優れた精密減速機RV™の性能をフルに発揮できるRD2を導入することで、故障頻度が大幅に減少し、設備本体の耐久性も向上しました。その結果、メンテナンスにかかる工数も激減し、作業効率が大きく改善されました。
【CASE3】半導体の検査装置をもっと小型化したい
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半導体の検査装置やウエハ搬送装置にも、高精度な減速機が求められます。あるお客様から、アームを旋回させる回転軸の剛性不足による故障が頻発し、装置の安全性に課題があるとのご相談をいただきました。
従来の減速機では、長期間の使用による軸のたわみや摩耗が発生しやすく、定期的なメンテナンスが必要でした。そこで、高剛性・高トルクを誇る精密減速機RV™を提案。剛性の向上により回転軸の負荷が軽減され、より安定した動作を実現しました。さらに、コンパクトな設計によって装置のスリム化が可能となり、作業スペースの有効活用にも貢献。操作性が向上したことで作業時の負担が軽減され、安全性の向上にもつながりました。
【CASE4】 故障検知機能付きギヤヘッドシリーズ
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産業用ロボット等の、減速機が搭載されている機器は工場内のあらゆる場所で活躍しています。しかし、これらの機器に搭載されている減速機1台が破損してしまうと、連動して動作している生産ライン全体が停止してしまい、大きな損失が発生してしまいます。そのため、お客様では定期的に生産ラインを停止し、減速機の点検を行う予防保全が行われてきましたが、保全コストの増大やライン稼働率の低下といった問題がありました。このような困りごとを解決するために、減速機の状態を監視し、故障の初期段階をお客様にお知らせできるセンサの開発に取り組んでいます。