【シーン別】解決できるお困りごと
モノづくりの現場で、さまざまな課題の解決をお手伝いしているナブテスコの精密減速機RV™。
今回はお客様で起こった実例を挙げながら、精密減速機RV™の活用メリットをご紹介します。
【CASE1】ロボット走行軸の位置決め精度を上げたい
あるお客様は複数の加工装置に対し1台のロボットで対応できるロボット走行軸を導入されていましたが、走行軸の動作が安定せず、ロボットの移動にばらつきが出ていることにお困りでした。改善のために減速機の交換もご検討されていましたが、使用しているモータとのマッチングを調べるのにも一苦労な状況でした。
そんな時、展示会で目に入った当社カタログの「精密減速機RV™」と「モータとの接続部分」がセットになったギヤヘッド製品に興味をお持ちいただき、新規走行軸の設計にGHシリーズを取り入れていただくことになりました。
モータとの取付部品が組み込まれているギヤヘッドは、お客様がご利用されているモータとのマッチングもスムーズに行うことができ、産業用ロボット市場で培われた当社の精密減速機RV™が持つ高い位置決め性能により、ロボット走行のばらつきが大きく改善。設備の作業性向上に貢献しました。
【ギヤヘッドGHシリーズはこちら】 GH-P / GH-S
【CASE2】工作機械の故障頻度を下げたい
あるお客様は、工作機械設備に組み込まれた減速機に不満をお持ちでした。減速機の剛性が低くかったために設備の不具合が頻発していたのです。結果、不具合のたびにメンテナンスが必要となり、作業者の工数も増えてしまう状況でした。しかし、一般的に減速機の剛性を上げるには減速機そのもののサイズも大きくなります。工作機械の大きさを変えることはできないため、減速機の交換もできず、不満を解消できずに仕事を行っていました。
そんな折、当社WEBサイトで「精密減速機RV™」を知り、改善につながるのではないかとメールフォームでお問合せ下さいました。現状を詳しく伺うためにお客様と丁寧なやり取りを繰り返し、ギアヘッドRD2シリーズ RDSの導入が決定しました。
剛性・耐衝撃性の高い精密減速機RV™の性能がフルに発揮されたRD2を導入することにより、故障頻度が大幅に減少し、設備本体の耐久性の向上にもつながりました。メンテナンス工数も激減させることに成功されたのです。
【ギヤヘッドRD2シリーズ RDSはこちら】 RDS-E / RDS-C
【CASE3】半導体の検査装置をもっと小型化したい
半導体の検査装置やウエハ搬送装置にも減速機は使用されています。あるお客様は、アームを旋回させる回転軸が弱いため故障しやすく、装置全体として脆弱で作業者の安全確保にご苦労されておられました。
そこで剛性の高い精密減速機RV™で回転軸の強度アップはできないかと直接のご相談を頂きました。現状を丁寧にヒアリングし、何度も打ち合わせを重ねた結果、求められる精度に適した減速機のご提案ができました。更に従来使用していたものより、精密減速機RV™は高トルクでコンパクトであったため、装置本体のスリム化にも大きく貢献。作業者の操作領域拡大と安全性向上に役立ちました。
【精密減速機RV™はこちら】 コンポーネント
【関連ページ】 精密減速機RV™導入事例
【CASE4】減速機の故障を検知したい
産業用ロボット等の、減速機が搭載されている機器は工場内のあらゆる場所で活躍しています。しかし、これらの機器に搭載されている減速機1台が破損してしまうと、連動して動作している生産ライン全体が停止してしまい、大きな損失が発生してしまいます。そのため、お客様では定期的に生産ラインを停止し、減速機の点検を行う予防保全が行われてきましたが、保全コストの増大やライン稼働率の低下といった問題がありました。このような困りごとを解決するために、減速機の状態を監視し、故障の初期段階をお客様にお知らせできるセンサの開発に取り組んでいます。
【故障検知センサの詳細はこちら】 精密減速機RV™向け 故障検知センサRVSR®-A