RVWで全方位駆動を実現!
AGVの新たな可能性とメリット

工場の省人化・自動化が進展する中、AGV(自動運搬車)やAMR(自律移動ロボット)の導入が促進され、倉庫内での部品搬送や生産現場での工程間移動、自律移動ロボットの適用範囲が広がっています。ここでは、AGV/AMRの設計と利用に多くの利点を提供するメカナム駆動ユニットRVWの特長についてご紹介します

RVWシリーズは、精密減速機RV™とメカナムホイールの一体化設計により、複数のコンポーネントを一つのユニットにまとめています。この設計により、個々の駆動機構や減速機を分離して配置する必要がなくなり、従来の駆動システムに比べて全体のサイズを大幅に小型化。AGV/AMR自体もコンパクトになり、工場や倉庫内の限られた有効面積を最大限に活用できます。

RVWシリーズの5つのメリット

  • RVWには一体設計の他、高荷重対応、簡単取付け、高耐久性、高品質、コンパクトといった5つの大きな特徴があります。これらのメリットについて詳しく紹介します。



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高荷重対応

重量物を搬送したいけど、必要なトルクを満たすメカナムホイールがない…
  • メカナムホイールで重量物の自由自在な搬送が可能です。

     ※弊社ホイール例: RVW-20PGの場合:許容耐荷重2,500kgf/輪

    高荷重対応の画像

簡単取付け

部品が多くて調達の手配が大変だし、組立も面倒…何とか効率的に生産・組立が進むようにしたい
  • フレームに組み込むだけのユニット製品であるため、簡単にAGV台車の製作が可能です。

コンパクト

高耐荷重でコンパクトな メカナムホイールがなく、AGV/AMR本体を小さくできない
  • 高容量主軸受内蔵の精密減速機RV™を使用しているため、耐ラジアル荷重が高く、モータと車体間の軸受けが不要に。 さらに、減速機とメカナムホイールが一体化のインホイール構造を採用。AGV/AMR本体のスリム化に貢献します。

    コンパクト

高耐久性

ホイールの耐久性が低く、頻繁に交換が必要。部品調達や組立の手間もかかるし、効率的な運用のために耐久性が上がってほしい
  • CAE解析と試験の積み重ねによる形状・材料の最適化を行い、高耐久性を実現。

    ※左図:RVW-10PGに250kgfの負荷をかけ、60m/minの速度で約8,000kmの走行を達成(参考値)

高品質

転がり抵抗係数を全数測定、閾値以下であることを確認して出荷
  • 1.転がり抵抗係数(Crr)の測定:
    メカナムホイールの性能を評価するために、転がり抵抗係数を全てのホイールで測定します。(転がり抵抗係数は、ホイールが一周する際に必要な回転トルクと荷重の関係を示す指標です。)

     2.閾値以下であることの確認して出荷:  
    測定した転がり抵抗係数が設定された基準値(閾値)以下であることを確認します。これにより、ホイールが効率的に動作し、エネルギーの無駄を最小限に抑えることができます。
    ※転がり抵抗係数(Crr)はホイールを一周させた時の回転トルク(T)と荷重との除で算出しています。Crr=T/(r×F) (r:ホイール半径、F:荷重) 





【多様な用途例】 

  • 用途例

倉庫内搬送システム 
RVWを搭載したAGVが、倉庫内での部品や商品の効率的な運搬を行います。 全方位移動が可能なため、狭い通路でもスムーズに進行し、効率的な作業が実現します。
 
全方向移動ロボット・自立移動ロボットの運用 
RVWを搭載した自立移動ロボットが、複雑な環境でも自律的に移動可能です。 障害物を避けながら最適なルートを選択し、効率的に作業を進めます。
 
生産ラインの自動化
RVWを組み込んだ母機が、生産現場での工程間移動を支援します。 自動化されたラインにおいて、部品を必要な場所に迅速に運搬し、作業効率を向上させます。



【導入事例】

メカナムフォークリフト(RVW-15PG搭載) 

  • 省人化が困難と言われているフォークリフトでのトラックへの積み卸し。 その作業を容易に自動化できるものとして開発された自動フォークリフトに、高荷重対応メカナムホイールのRVWを採用いただきました。 全方向へスムーズに移動できるRVWを駆動輪に使用することで従来のフォークリフトと同等の生産性を確保、コンパクトな車体でも1.5tonの荷物を扱えるようになりました。
    【関連ページ】坂井電機様インタビュー

    こんな方にオススメ
    ・庫内作業の省力化・省人化を図りたい
    ・保管スペースを有効に活用したい
    ・工場や物流施設の安全化を強化したい
    ・運搬作業を効率化したい

小型AMR(RVW-7PG搭載)

  • 製造現場の“欲しい”を詰め込んだカスタマイズAMR。LiDARセンサを搭載したSLAM式のAMRで、メカナムホイールによる全方向移動を実現。サスペンションを搭載し、10mmの段差も走行可能。凹凸のある床面でも安定した走行が可能となります。海外製のメカナムホイールに替わり、インホイールタイプのRVWを採用いただいたことで、従来設計より駆動ユニットが簡素化でき、設計自由度が高まりました。

    こんな方にオススメ
    ・庫内作業の省力化・省人化を図りたい
    ・生産タクトタイム短縮
    ・仕分け、ピッキング作業の平準化を図りたい

よくあるご質問

  • 図面や詳細な製品情報はどこで見られる?

    製品ページやカタログダウンロードページがございます。 
    →仕様の掲載はこちら

まとめ

RVWシリーズは、AGV(自動運搬車)やAMR(自律移動ロボット)など、全方向移動ロボットなどの新たな可能性を切り開くメカナム駆動ユニットです。精密減速機RV™とメカナムホイールの一体化設計により、コンパクトで高耐久性を実現。高荷重対応や簡単取付けにより、工場や倉庫内での効率的な運用が可能です。全方位移動ができるため、狭い通路でもスムーズな作業を実現し、物流や生産ラインの自動化を支援します。

RVWは、作業の省力化・省人化が図れ、業務の効率化に貢献します。ぜひ、RVWシリーズの導入をご検討ください。



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