【導入事例】
ツバメインダストリ株式会社様

搭乗操作型ロボット｢ARCHAX(アーカックス)｣
採用製品のご紹介

ツバメインダストリ株式会社(以降、ツバメインダストリ）が2023年に開発した搭乗操作型ロボット「ARCHAX(アーカックス)」には、当社の精密減速機RV™が採用されており、正確かつ滑らかな動きを支えています。本ページでは、採用箇所および採用製品をご紹介しています。さらに、別ページではツバメインダストリ CTO ⽯井啓範⽒へのインタビュー記事も公開していますので、あわせてご覧ください。

アーカックスとは？

アーカックスは、ツバメインダストリが開発した搭乗操作型ロボット。そのコンセプトは、「人が操縦できて、ちゃんと動いて、そして何よりカッコいい」。まるでアニメの世界から飛び出してきたかのようなデザインと機構を兼ね備えています。
全高は約4.5メートル、重量は約3.5トン。コックピットに人が実際に乗り込み、操縦桿やペダルを操作することでダイナミックに動かすことができます。さらに、ロボットモードに加え、移動に特化したビークルモードの2形態に変形可能という夢のような仕様を実現。
2023年に市販が開始され、展示イベントやテーマパークなどのエンターテインメント用途に加え、教育・研究分野での活用も期待されています。日本の技術力と遊び心を象徴する存在として、国内外から注目を集めています。

採用製品

アーカックスの肩・肘・腰の可動関節および走行部の計5カ所(全９軸)に精密減速機RV™が採用されています。採用箇所と採用製品、そして採用後の感想について、開発者のコメントを交えて紹介します。

小型･軽量減速機 RV™-Nシリーズ

ひじ・腰・前輪ステアリング・肩の全７軸には、RV™-Nシリーズが採用されています。小型･軽量ながら高トルクを実現し、滑らかかつ正確な動きを支えています。

【ひじ】RV-25Ｎ
定格トルク:245Nm／許容モーメント:784Nm／外径:φ133mm／質量:3.8kg

【腰・前輪ステアリング】RV-42N
定格トルク:412Nm／許容モーメント:1,660Nm／外径:φ159mm／質量:6.3kg

【肩】RV-60Ｎ
定格トルク:600Nm／許容モーメント:2,000Nm／外径:φ183mm／質量:8.9kg
- 精密減速機RV™-Nシリーズ
  詳細ページはコチラ

アーカックス開発者石井氏コメント

精密で3.5トンの機体を駆動できるトルクを持つ減速機として、精密減速機 RV™ を選択しました。ステアリングや走行系など移動に関わる部分は、故障すれば即座に立ち往生するため、「絶対に壊れない」信頼性が不可欠でした。

使用するモータに合わせて接続部を設計していただき、トルクとコンパクトさを両立させることができました。デザイナーが描く「かっこいいデザイン」と、実際に「動く機構」を両立させることが今回の開発で最も苦労した点でしたが、おかげで理想のデザインをそのまま実現できました。

重い腕や胴体を動かしてもガタつきがなく、なめらかに動いてしっかり止まってくれます。

高速･高剛性ギヤヘッド GHシリーズ

アーカックスの移動の要となる後輪駆動には、スライダーやスタッカークレーンなどで採用されることの多いGHシリーズが採用され、大重量でも安定した駆動力を発揮します。

【後輪駆動】GH100
定格トルク:980Nm／許容モーメント:4,900Nm／外径:φ382mm／質量:90kg
- ギヤヘッド GHシリーズ
  詳細ページはコチラ

アーカックス開発者石井氏コメント

アーカックスの重量3.5tを確実に動かせる高い剛性と、人を乗せて長期間使用可能な高い耐久性において強い信頼を寄せています。
壊れないっていうことはイコール、それがリスクが発生しないということにつながりますので。

アーカックスは人が乗るっていう形でですね、ナブテスコさん的にはかなりイレギュラーな使われ方だと思うんですけど、そういった用途に対しても非常に真摯に検討いただきました。何て言うのかな、質実剛健じゃないですけど、減速機と同じく、ナブテスコさんの姿勢にもすごく信頼感を抱いています。

インタビューページのご紹介

アーカックスの開発者ツバメインダストリ CTO ⽯井啓範⽒へのインタビューを実施。開発背景や課題、精密減速機RV™の採用に至った理由、採用後の感想などを伺いました。さらに、国際ロボット展の弊社ブース内で放映するスペシャルムービーを一部公開。ロボット展終了後には、全編公開しますので楽しみにお待ちください。