見本市 出展レポート

2025国際ロボット展 出展レポート


2025国際ロボット展へご来場いただき、誠にありがとうございました。
当社は本展示会で、「確かな動き」が未来の産業を支えるというテーマのもと、精密減速機RV™が生み出す“動きの品質”を来場者の皆さまへのお届けを目指しました。

ロボットがより複雑な作業を担い、人と協働し、社会インフラとして存在感を増していく中で、動きを支える技術にはこれまで以上の信頼性が求められています。当社の精密減速機RV™は、その確実性と安定性によって、多くの現場で重要な役割を担ってきました。

展示ブースでは、当社精密減速機RV™の導入事例として搭乗操作型ロボット「ARCHAX(アーカックス)」を展示しました。実際に人が搭乗し操作するロボットであるため、安全性・信頼性・滑らかさといった要素が極めて重要になりますが、当社の精密減速機RV™はその厳しい要求に応える性能を備えています。デモでは、関節の細やかな動きやダイナミックな可動を通して、減速機が実現する“確かな動き”を多くの来場者に体感いただけたのではないでしょうか

また、今回は参考出展を含む新製品を2点展示し、幅広いラインナップの拡充に向けた取り組みも紹介しました。これにより、ロボットメーカー様やシステムインテグレーター様をはじめとする多様な来場者に対し、当社が提供できる技術領域の広さと応用可能性を示すことができました。技術の裏にある想いにも触れていただけたのではないかと思います。
これからも産業界の課題に真摯に向き合い、「確かな動き」を提供することで新たな価値創造に貢献してまいります。






コンポーネント製品エリア

コンポーネント製品エリアでは、当社の精密減速機技術の幅広さと深化を、「小型から超大型まで、世界中の“うごかす、とめる”を支えるラインナップ」というテーマで紹介しました。産業用ロボットをはじめ、工作機械、搬送装置、特殊用途ロボットなど、多様な分野で求められる性能に応えるため、サイズ・剛性・構造の異なる多彩な製品を展示しました。

今回の展示では、小型精密減速機RVmini®Monocrank®(参考出展)を初公開。従来の大型・中型に加え、小型領域でも RV 技術を適用し、より小さな機構にも高精度・高耐久の減速機を組み込める選択肢を提示しました。高い制御性が求められる小型ロボットや協働ロボット領域への適用可能性に、多くの来場者から注目が集まりました。

加えて、ロングセラーでありつつ常に進化を続ける RV™-N シリーズ(軽量モデル)と、高いねじり剛性を備えた RV™-Z シリーズ(高剛性モデル)も展示しました。RV™-N シリーズは、軽量化による省エネルギー性と設計自由度の高さを武器に、ロボットのアーム部や可搬重量の最適化を支援します。一方、RV™-Z シリーズは、ねじり剛性・モーメント剛性の向上により、ロボットの位置決め時の減衰性やたわみ低減に貢献します。

これらの製品群により、

・小型・軽量ロボットに求められる精密な位置決め
・中型ロボットの汎用性と効率性
・大型ロボットの高耐久・高トルク性能

 といった多様なニーズに対応できることを示し、「幅広いラインナップ」「用途に応じた最適解」「RV 技術の進化」を体感していただけるエリアとして、多くの技術者・設計者の方々に高い関心をいただきました。

  • 小型精密減速機Monocrank®

    小型精密減速機Monocrank®【参考出展】

    小型・軽量
    最高クラスの高出力密度を実現し、ロボットの小型化・軽量化に貢献します。

    高剛性
    精密減速機RV™の持つ高い剛性を活かし、ロボットの転倒や衝突による減速機の破損リスクを低減

    ラチェッティングなし
    歯のかみ合い数が多く、力を分散させる構造のため、歯飛びがなく、大トルクでも滑らず確実に駆動します


高い衝撃性を備える小型精密減速機として、おもりを付けてスクワットやジャンプを繰り返したMonocrank®。一度も不具合を起こすことなく跳る様子に関心が集まりました。

ギヤヘッドは、減速機の性能を十分に引き出しながら、エンジニアが負担しがちな設計・実装工数を低減できる“実用性の高いユニット”として位置付けられています。減速機単体では設計者が担当するベアリング構成、ケース剛性、出力軸設計といった要素をギヤヘッド側で最適化しているため、機構設計の簡素化、設計リードタイムの短縮、ロボットの立ち上げ容易化といったメリットが得られます。

今回の展示では、こうした「扱いやすさ」と「適用領域の広さ」を来場者に直感的に理解していただけるよう、複数のシリーズを展示しました。

展示したのは、高速・高精度モデルのRF-Pシリーズをギヤヘッド化した RFH-Pシリーズ、小型軽量のRV-Nシリーズをギヤヘッド化した RH-Nシリーズ、そして搭乗操作型ロボット「ARCHAX(アーカックス)」に採用された高速・高剛性ギヤヘッド GHシリーズ の3つです。
それぞれ性能は異なるものの、共通して「精密減速機RV™をそのまま組み込める扱いやすさ」が大きなメリットとして評価をいただきました。

「減速機の能力を確実に発揮しつつ、設計者が最小限の工数でロボットを構築できる」というギヤヘッドの本質を感じていただけたでしょうか。

ユニット製品エリア

>今回のユニット製品エリアでは、

・「動かす機構を完成品として提供する」RVWアクチュエータ
「ロボットの稼働を止めない」ワイヤレス給電・充電システム

という、ロボットの動作と運用を支える2つのアプローチを紹介しました。
どちらも単なる技術展示にとどまらず、ロボット導入や運用の現場課題に直結したソリューションとして、来場者の強い関心を集めました。

用語集

  • 2025国際ロボット展とは

    2025国際ロボット展は、ロボット技術の進化と応用が一同に集まる、世界的に注目されるイベントです。産業の効率化を支えるロボットから、私たちの日常生活を豊かにするサービスロボット、さらには未来の社会を切り拓く最先端の研究開発まで、多岐にわたるロボット技術が紹介されます。

    【公式サイト】https://irex.nikkan.co.jp/

  • ラチェッティングとは

    減速機に過大な衝撃トルクがかかったとき、歯車のかみ合いが瞬間的にずれる現象を ”ラチェッティング”といいます。
    ラチェッティングすると歯車が摩耗し、その摩耗粉等の影響で減速機寿命が短くなります。



イベント概要

  •    ≪会期≫
       2025年12月3日 (水) ~ 12月6日 (土)
      ≪時間≫
       10:00 ~ 17:00
      ≪会場≫
       東京ビッグサイト(東京国際展示場)
      ≪当社ブース≫
       西2ホール ブース番号 W2-33

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