減速機とは

減速機とは

「減速機」とは、歯車でモータの回転速度を下げることにより、高いトルクを得る装置です。イメージしやすいのは、自転車の変速ギヤでしょう。軽いギヤにすると回転数は増えますが、軽い力で漕いでも坂道が上がりやすくなります。これは、ペダルの回転力を登るための力に変換しているからなのです。
この原理は、産業用のロボットに用いられています。一般的な産業用ロボットは、モータの力で動いています。つまり、モータの大きさが力の強さとなるため、大きなものを動かすためにはそれ相応のサイズが必要になってしまいます。そこで、減速機の登場です。減速機は回転速度を下げることで力を得る装置のため、モータと組み合わせることで小さなモータでも大きな力を得られるようにできるのです。

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ナブテスコと減速機

精密減速機RV™は1986年に生産を開始しました。
当時の産業用ロボットは、様々な課題を抱えていました。代表的なものは大きく3つです。

  • 関節に使われているギヤが衝突し、破損する
  • 振動が大きい
  • ピタッと止める位置決めの精度が低く、思い通りに動かしにくい

これらの課題は、多くの工場で生産性の向上や品質の担保に影響していました。こうしたお客様の声を聞き、開発に取り組んできたのが精密減速機です。どうすれば課題を解決できるか。考え抜いた末にたどり着いたのは、強く正確に動かすための減速機でした。

ナブテスコの減速機が持つ3つの特徴こそ、お客様の抱えていた課題を解決するために生み出されたと言えます。

  • 高精度……高い加工技術により、位置決めの際にズレを最小化
  • 高剛性……大きな力がかかっても変形しにくく、振動を残さずに次の動作に移行可能
  • 高信頼性……ナブテスコが持つ高い生産・製造技術力により、高品質な製品を提供

【関連ページ】精密減速機RV™の歴史

  • 精密減速機RV™の歴史

ロボットと減速機の未来

ロボットは日々進化し続けています。
それは、減速機も同様に進化が求められているということでもあります。

人とロボットが協働するために必要なこと。メンテナンスを最小限に抑えるために必要なこと。より精密な動きを実現するために必要なこと。
様々なニーズがロボットの進化とともに生まれてくるでしょう。
これまでも、これからも、ナブテスコはお客様のニーズと向き合い、減速機という製品を進化させることで、お客様の悩みを解決していきます。

お客様やロボットメーカーとともに歩み続けることをお約束します。

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