ターンテーブル（インデックステーブル）は自動化された製造プロセスで部品を一定間隔で配置する装置であり、一定の角度で正確に停止する精密な「割出し」が必要です。 割出し精度が低いと製品の位置ずれが生じ、製品・製造の品質に影響を及ぼします。 特に重量物を扱う際は、振動や衝撃が装置に大きな負荷をかけ、位置決め精度を低下させるため、耐荷重性と安定性を確保する強化された構造と高度な制御技術が不可欠です。

RSシリーズは、配管・ケーブルなどの取回し面での使い勝手を向上させた精密減速機RV™の中空タイプ『RV™-C』を採用しています。RV™-CはRVシリーズの高精度、高剛性、高トルク、高荷重支持を継承しており、耐荷重性と安定性に寄与します。

最大9トンまでの重量物に対応しているため、大きな負荷を正確に回転させる必要のある自動車の溶接から搬送、包装といった多岐にわたる用途での使用が可能です。

大きな荷重を直接支持するために、大型アンギュラ玉軸受を内蔵。アンギュラ玉軸受は、内部に多数の球があり、これらの球が回転軸とハウジングの間で滑らかな動きを提供します。アンギュラ玉軸受は、特にラジアル荷重（軸の中心から垂直にかかる荷重）とスラスト荷重（軸の中心線に沿ってかかる荷重）の両方を支持する設計になっているため、耐荷重性にもすぐれており、大型ワークの搭載が可能です。
（※スラスト荷重はアキシャル荷重ともいいます。）
 
≪例. RS-900A≫
許容スラスト力：88,200N
許容モーメント：44,100Nm

RSの伝達部を一体化した設計では、フレームがベーススタンドの役割も果たします。そのため、プレートに直接固定が可能となり、架台が必要ではなくなり、部品点数削減に貢献します。さらに、プレートに直接固定することで設置の安定性が向上し、振動やズレを防ぐことができます。この設計により、機械全体の剛性が高まり、振動や騒音を抑える効果も得られ、安定した性能を長期間にわたって維持することが可能となります。

入力軸と出力軸を直角に配置しているため、モータを減速機の側面に取り付けることができます。これにより、設備の全体的な高さを低く抑えることが可能となり、特に高さ制限のある空間での設備設計において、他の機器や部品との干渉を避けることができます。さらに、側面に横付けされたモータは、メンテナンスや交換時に手が届きやすくなるため 、作業効率が向上します。

ギヤ、モータフランジ、架台を一体型のテーブル構造に統合することで、部品点数や設計・組立工数を大幅に削減。複数のコンポーネントの互換性や組み合わせに関する検討も不要となり、設計プロセスの簡素化に貢献します。また、部品間の不適切な接合や調整の問題が減少し、全体的な構造の信頼性と動作精度が向上します。 また、各主要モータ専用締結部品が付属しているので、専門的な知識や特殊な工具を用意せずともモータの取付けも可能です。

中空構造のため、その中心を通る空洞を利用して配線やパイプなどを通すことができます。これにより、機械の外側に配線を露出させることなく、内部を通して綺麗に配線を引くことが可能。配線の取り扱いも容易になり、保守や交換作業も簡単に行えるようになります。中空構造は機械の外観をスッキリさせると同時に、配線に対する損傷のリスクも減少できます。また、架台に3方向の配管用開口穴を配置しており、配線の取り扱いをより容易にし、設計工数削減に貢献します。