『ロボティクスがもたらす持続可能な社会』
2023国際ロボット展出展レポート

展示ブース詳細

コンポーネントエリア

ナブテスコは、モノの動きを精密に制御する独自のモーションコントロール技術を持ち、常に改良を続けて精密減速機RV™を進化させてきました。その技術は、経済産業省が選定するグローバルニッチトップ企業100選にも選ばれています。

精密減速機RV™を構築する部品はミクロンオーダーの寸法で加工・管理されており、組み立てた減速機は、たとえば1メートル先でわずか0.3㎜の誤差しか生じません。この高い精度が、ロボットやFA機器の精密な動作を支えています。

精密減速機RV™は、これからもより高い精度を求められていくことと思います。これは、産業の自動化やロボット工学の進歩、医療機器の発展など、さまざまな分野での需要の増加によるものです。
自動車産業では、高速道路での自動運転や電気自動車の普及に伴い、より高い精度を持つ減速機が必要とされるでしょう。また、産業ロボットや人間の動きを模倣するためのロボットアームなどの分野でも、高い精度が求められます。
さらに、医療機器の分野では、手術ロボットや画像診断装置などの精密な動作が必要な機器が増えています。これらの機器には、高い精度が必要とされます。

それらの高い要素を実現するために、私たちはユーザからの声を大切にし、コミュニケーションを通じてより進化した減速機を提供し続けたい。これからも、さまざまな産業分野でのニーズに応えるために、技術の向上に努めてまいります。

ユニットエリア

私たちは、減速機のスピーディーな取付けをサポートするために製品改良を重ねてきました。減速機の組付けは、正確な設計と適切な技術が必要な作業です。組付けが不適切な場合、異音や潤滑剤漏れなどの不具合が発生する可能性があるため、優れた減速機であっても導入が難しい場合もあります。そこで、各社のサーボモータに対応する取り付け部品を付属する、環境に適した加工をするなど、ユーザのニーズに応えるため開発を行っています。ユニットエリアではユーザとのコミュニケーションを通じてさらなる進化を遂げた製品を展示いたしました。

防水仕様ギヤヘッドは装置の丸洗いを可能に。故障検知センサRVSR®は減速機の故障初期をお知らせ。急停止を防止し、ラインの停止を防ぎます。AGV駆動ユニットRVW®はAGVの車体をコンパクトに。私たちは、減速機に様々な付加価値を与える製品開発を今後も行ってまいります。

動作モデルエリア

動作モデルエリアでは、ロボット走行軸をはじめ、汎用2軸ポジショナーRVP®-A、ターンテーブルユニットRVP®-C、そして参考展示としてRH-900C搭載の片持ちポジショナーを展示しました。（動作モデルエリア_展示品案内カタログはコチラ）

これらの展示品は、自動車のボディなどの大きなワークが取り付けられているにも関わらず、ダイナミックな動きを実現しています。来場者の方からは、「予想以上に回転する」「伝達誤差の少なさに感心」といった声が寄せられました。

また、本展示会に合わせてRVP®-A・RVP®-C専用の詳細選定ツールを公開いたしました。

本選定ツールは、お客様の使用条件に合わせて、型式選定や寿命計算などを行えます。
ぜひご活用ください。（選定ツールはコチラ）