見本市 出展レポート
国際物流総合展 INNOVATION EXPO
出展レポート
このたびは『国際物流総合展2023 第3回INNOVATION EXPO』ナブテスコブースにご来場いただき、誠にありがとうございました。 本展示会では、出展コンセプトを『メカナムAGVマーケットの創出』とし、メカナム駆動ユニットRVWを搭載したメカナムフォークリフト、小型AMRをメインに物流市場への提案を目指しました。
近年、工場の省人化と自動化が進む中、無人搬送車や自律移動ロボットの導入が増加しています。この自動化技術において、メカナム方式の重要性が高まっています。しかし、メカナム方式は全方向移動や高い機動性など多くの利点を有する一方で、組み込みと制御の複雑性、高耐荷重化などの課題も抱えています。
ナブテスコはこれらいくつかの課題を解決すべく、精密減速機RV™をメカナムホイールに組み込んだメカナム駆動ユニットRVWシリーズを開発いたしました。 『RVWシリーズ』は高い耐久性、高品質、高荷重対応、簡単取付け、コンパクト設計を特長としており、効率的な物流プロセス構築のお手伝いをします。
メカナム駆動ユニットが、これからの物流業界の未来で自動化、効率化、安全性の向上を通じて物流プロセスに大きく関わるとき、 また多くの物流企業がこのテクノロジーを取り入れていくときに、ナブテスコがキーパートナーとしてお役に立ちたいと考えています。
デモ機走行エリア
-
【展示製品】
・自動フォークリフト Auto Lift (RVW-15PG搭載)
・小型AMR me-Rabo3 (RVW-7PG搭載)
本展示会では、AGV/AMRメーカの二社様ご協力のもと、メカナム駆動ユニットRVWシリーズを搭載した実機駆動モデル2種をご覧いただきました。
狭いスペースでのパレット搬送や自動倉庫をイメージしたデモ走行エリアで実際に自動制御された動きを再現し、導入イメージが湧きやすい展示だとご好評いただきました。物流業界において、自動フォークリフトや小型AMR(自律移動ロボット)を導入することで得られるベネフィットは多数ありますが、中でも『強い魅力を感じる』との声を多くいただいたベネフィットをいくつかご紹介します。
- 労働力コスト削減
- 自動フォークリフトや小型AMRの導入により、人手を必要とする作業を自動化できます。
これにより、労働力コストを削減できます。また、これらの自動化システムは労働時間に制約を受けにくいため、効率が向上します。
- 作業効率の向上
- 自動フォークリフトや小型AMRは、高度なセンサーやマッピング技術を使用して物流倉庫内で効率的に移動し、荷物をピッキング、運搬、積み下ろしできます。
これにより作業の精度とスピードが向上し、タスクの完了までの時間が短縮されます。
- エラーの削減
- 自動化システムは人的エラーを最小限に抑えるため、正確性が向上します。
誤ったピッキング、積み下ろし、または保管のエラーを減らすことで在庫管理の精度が高まり、顧客への正確な配送が可能になります。
- 安全性向上
- 自動フォークリフトや小型AMRは安全機能を備えており、事故のリスクを最小限に抑えます。
これにより、作業員の安全性が向上し労働災害のリスクが低減します。
- フレキシビリティ
- 小型AMRは、倉庫内での異なるタスクに柔軟に対応できるため、工程変更やレイアウトの変化に対応しやすく、生産性を維持できます。
新しいタスクや作業場所への適応が容易であり、拡張性が高いです。
- 持続可能性
- 自動化は環境にも利益をもたらします。効率的な運搬と物流はエネルギー消費を削減し、環境への負荷を軽減します。
また自動化により、ガス排出や騒音などの環境への影響も低減できます。
RVWシリーズを発売以来、上記のようなベネフィットを求めて「ナブテスコからRVWを搭載した完成車両として自社の求める完成車両の提案をしてほしい」とのお声も数多くいただきました。
そのご要望にお応えし、ナブテスコにてリモコン台車の販売(※1)と、AGV/AMRメーカのご紹介(※2)の体制を整えていることもご紹介いたしました。車両としてのご提案をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
(※1)手動リモコン操作のみ可能な完成車両をナブテスコから請負販売いたします。
(※2)AGV/AMRのご製作が可能な台車メーカをナブテスコからご紹介いたします。
展示エリア
-
【展示製品】
・メカナム駆動ユニットRVWシリーズ
・精密ギヤヘッドRD2シリーズ
・高速ギヤヘッドGHシリーズ搭載ラック&ピニオン
高い信頼と評価を得た精密減速機RV™にグリース封入済みで、各主要モータと簡単に取付けができるギヤヘッド製品を展示いたしました。 高速ギヤヘッドGHシリーズは、高速回転・耐衝撃性向上でサイクルタイム短縮に貢献します。ラック&ピニオン走行用途向けに、標準歯車のリーディングカンパニーの小原歯車工業株式会社様とのコラボレーションにより、母機や要求仕様などご要望に即した減速機とラック&ピニオンを組み合わせた標準仕様もラインナップしております。
また、12型式131種類ものバリエーションを持つRD2シリーズは、システムのシチュエーションに応じた設置が可能となります。
精密減速機RV™の持つ高い位置決め精度は、高速で動作する物流設備において力を発揮します。モータの回転速度を正確に制御できるため、設備内の機械やコンベアシステムの運転速度を調整し、製品や貨物の移動を正確に制御できます。適切な速度制御を実現することで、エネルギーの無駄を減らし、設備の寿命を延ばすことができます。製品の運搬や加工のスピードを最適化することで、生産性が向上します。
また、生産プロセスの品質を保証するのに役立ちます。たとえば、梱包機やラベリング機において、正確な速度やトルクを得ることで、包装材料やラベルが正確に配置され、製品の品質が維持されます。
その他、精密な速度制御は物流設備内での作業および運転中の安全性を向上させます。製品や貨物が正確に運ばれ、急激な速度変更や予測不能な動作が防止されるため、事故のリスクが低減します。
精密減速機RV™は、物流業界において生産性、品質、安全性を向上させ、運用コストを削減に貢献いたします。
【関連ページ】減速機とは―仕組みと用途、現代産業に欠かせない重要な役割を解説
展示製品カタログ
※RVWシリーズ、GHシリーズ、RD2シリーズのカタログダウンロードは会員登録が必要です
-
【INNOVATION_EXPO_展示会ガイドブック】
本展示会では様々な取り組みを行いましたが、なかでも展示会用パンフレットはたいへんご好評いただきました。展示機2種のご紹介とRVWシリーズのご提案・メリットなどが掲載されております。WEBでの閲覧を準備いたしましたので、当日ご参加いただけなかった方をはじめ、お手元にない方はぜひともご覧ください。
■閲覧はコチラ -
【精密減速機RV™ WEBセミナー】
会期中、事前にご希望をいただいた方にセミナーの開催も行いました。こちらも大変ご好評いただき、多くの方にご参加いただきました。WEBでのセミナー開催も可能でございます。お気軽にお問合せください。
■閲覧はコチラ -
【株式会社明和eテック様_Me-Rabo3リーフレット】
製造現場の“欲しい”を詰め込んだカスタマイズAMR。LiDARセンサを搭載したSLAM式のAMRで、メカナムホイールによる全方向移動を実現。サスペンションを搭載し、10mmの段差も走行可能。凹凸のある床面でも安定した走行が可能となります。海外製のメカナムホイールに替わり、インホイールタイプのRVWを採用いただいたことで、従来設計より駆動ユニットが簡素化でき、設計自由度が高まりました。
■閲覧はコチラ -
【KHK|小原歯車工業株式会社様_ラック&ピニオンリーフレット】
高速回転が可能な精密減速機ギヤヘッドモデルとラック&ピニオンの標準規格化製品です。各社サーボモータ対応取付け部品、グリース封入済み出荷により、お客様の使い勝手が大幅に向上いたしました。サイクルタイム短縮(急加速・急減速)、設計工数を減らして短納期希望の方にオススメです。
■閲覧はコチラ
【関連ページ】GHシリーズ ロボット走行軸コラボレーション
イベント概要
-
≪会期≫
2023年9月13日 (水) ~ 15日 (金)
≪時間≫
10:00 ~ 17:00
≪会場≫
東京ビッグサイト(東京国際展示場)
≪弊社ブース≫
西1ホール
輸配送効率化ゾーン ブース番号 1C-15
-
今後の展示会出展についてご希望の方は、下記よりメルマガ会員のご登録をお願いいたします。
会員登録いただきますと、製品選定システムのご利用および製品の2D/3D CAD図面データ、製品カタログ、取扱説明書のダウンロードなど、皆さまにお役立ちいただけるコンテンツをご利用いただけます。是非ともご活用ください。
【関連ページ】
ウェブ会員サービス紹介:登録・利用無料!会員サービスについて