【GHシリーズ ロボット走行軸コラボレーション】
小原歯車工業株式会社様

ラック&ピニオンとは、ラックと呼ばれる円筒歯車の直径が無限大となった板状又は棒状の歯車と、ピニオンと呼ばれる小歯車（円筒歯車）を組み合わせたものです。ラックアンドピニオンを用いることで、回転運動を直線運動へ、直線運動を回転運動へ、変換させることが可能となります。
搬送装置、工作機械、印刷機械、ロボット、自動車のステアリング機構など、幅広い産業分野で用いられています。

ラック＆ピニオンには以下のようなメリットがあります。

【大荷重に対応できる】
 大きなモジュールのラックでは大荷重での用途に使用できる。
【搬送速度が速い】 
リードタイムの短縮ができる。
【搬送距離(移動距離)に制限が無い】 
ラックは繋ぎ合わせて長く使用できる。
【製作に自由度がある】 
材質、焼入れ、形状などをある程度自由に設計できるので、機械に合わせやすい。

あれは、新製品の開発に苦労していた頃でした。
「御社の歯車は、ナブテスコの減速機に絶対合います！」と
熱烈なオファーをいただいていたことをよく覚えています。
そして、“GHシリーズを使用した、ロボット走行軸にターゲットを絞ったご提案”
に興味を惹かれ、コラボレーションの決め手になりました。

熱烈なご提案をありがとうございました。
どんなに高精度な歯車を製造しても、やはり機械要素の一つ。
他の要素とうまく噛み合わなければクレームが出ることもあります。
中でも減速機はピニオンに取付けて使用するものなので、減速機の品質が高いと言うのは、
とても大切な要素と言えます。
その点、御社の精密減速機RV™は「高剛性」「高強度」と品質の高さが特長だと感じていましたので、
当社としても嬉しいご提案でした。

簡易選定システムのおかげで、設計者の選定時間短縮に大きく貢献できるのではと社内でも評判です。
お客様からも、「減速機＋ラック&ピニオン」は組み合わせの選択肢が非常に多く、選定が難しい
という声をよくいただいていましたので。

選定条件を入力するだけで、「減速機＋ラック&ピニオン」の同時選定が可能になるシステムは
業界でも珍しいのではないでしょうか。
何より、入力内容が「ワーク質量」「移動距離」「移動時間」の3つだけという点が
とても良いと感じています。
当社でも高精度の製品選定システムはあったのですが、入力内容が複雑で…。
やはりシンプルで使いやすくないと継続して使ってもらえないですからね。

たしかに、選定システムについて100社以上の設計者に意見を伺った際、
「入力が少ない方が良い」
「重さ、搬送距離(移動距離)、時間は概ね決まっていることが多い」
という意見をたくさんいただきました。

また、ラック&ピニオンは材質や焼入れ、形状などで製作の自由度が高い反面、
ある程度の目安となる製品を提示してほしいとの声が多かったんです。

減速機とラック&ピニオンの2つだけでも選択肢が非常に多い中で、
その両者を同時に選定できるのは本当に便利だと思います。

選定結果に表示されたラック&ピニオンを1つの目安として検討いただけるため、
ビギナーの方にとって製品選定が楽になったのはもちろん、
エキスパートの方も目安となる製品を基準として、
その後の製品選定をスムーズに進めていただけるようになりました。

そうですね。まずは気軽に選定システムをご利用いただき、
「こんなに時間短縮できるんだ」ということを体験いただきたいです。
みなさんの製品選定に大きく貢献できると確信しています。